シルク由来の構造タンパク質であるフィブロインは、機械特性および生体適合性に優れ、かつ免疫原性が極めて低いため、医療機器の基材として機能性と安全性を兼ね備えています。
■ 分解特性
フィブロインは、分子間の相互作用により、優れた強度および靭性を有しています。さらに、分解過程における安全性が高いため、生体吸収性インプラントの基材として相応しい素材です。
■ 生体適合性
フィブロインは、優れた細胞接着性ならびに抗血小板接着性を併せ持っています。つまり、体内患部に留置された場合、血栓形成リスクを低減すると共に、治癒を促進することができるのです。
フィブロインは、優れた特性を有しているにもかかわらず、有機溶媒への溶解性が低いため、汎用性を伴っていません。
わたしたちは、各専業メーカーと連携して、この課題の解決に取り組んでいます。